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2025年12月17日 空き家

月1回の「通風」で家は長持ちする。遠方の実家を守るための最低限のメンテナンス法

「家は人が住まなくなると、あっという間に傷む」 よく聞く言葉ですが、なぜだかご存知ですか? 最大の敵は「湿気」です。 人が生活していれば、窓を開けたり換気扇を回したりして空気が動きますが、締め切った空き家では空気が澱み、湿気がこもります。これがカビや腐敗、シロアリを呼び寄せ、建物の寿命を一気に縮めてしまうのです。 今回は、空き家を維持するために最低限必要なメンテナンス「通風・通水」について解説します。

なぜ「通風」が必要なのか

日本の家屋(特に木造)は、呼吸をしています。 梅雨の時期や夏場に閉め切ったままにすると、室内の湿度が飽和状態になり、畳はカビだらけ、壁紙は剥がれ、柱は腐り始めます。

これを防ぐためには、月に1回、すべての窓と押し入れ・クローゼットを開け放ち、60分ほど風を通す必要があります。これだけで、建物の劣化スピードは劇的に遅くなります。

忘れがちな「通水(つうすい)」

空気だけでなく、水も流さなければなりません。 長期間水道を使わないと、排水管の中にある「封水(ふうすい)」という水が蒸発してなくなります。 これがなくなると、下水道から悪臭や害虫(ゴキブリ、ネズミ)が室内に上がってきてしまいます。

管理に行く際は、台所、トイレ、洗面所、お風呂など、すべての蛇口から1〜2分ほど水を出し、排水トラップに水を溜める作業(通水)を必ず行ってください。

「月1回」通えますか?

言うのは簡単ですが、月に一度、仕事の休日に遠方の実家まで行き、掃除と換気をして帰ってくる…。これを何年も続けるのは、体力・金銭的(交通費)に相当な負担です。

「最初は頑張っていたけど、半年で行かなくなり、久しぶりに行ったら廃墟になっていた」というのが一番多い失敗パターンです。 もし「通い続ける自信がない」と感じたら、家がボロボロになって資産価値がゼロになる前に、売却の査定に出すのが賢明な判断です。

FUSIONでは、管理が行き届かずカビが発生してしまった物件でも、リノベーション前提で買取可能です。無理をして抱え込まず、ご相談ください。

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