司法書士への依頼費用はいくら? 自分でもできる?登記手続きの費用相場
費用の内訳:「登録免許税」と「報酬」
見積書を見ると、合計金額に目が行きがちですが、中身を分けて考える必要があります。
A. 登録免許税(実費): 国に納める税金です。自分でやっても、プロに頼んでも、金額は1円も変わりません。 (例:土地の固定資産評価額 × 1.5% など、法律で決まっています)
B. 司法書士報酬(手数料): これが司法書士の手間賃です。事務所によって自由設定ですが、相場はあります。
つまり、費用を節約できるのは「B」の部分だけです。
パターン別!費用の相場(報酬部分のみ)
地域や物件価格にもよりますが、一般的な報酬相場(税金別)は以下の通りです。
所有権移転登記(売買): 5万円〜10万円
売却時は「売渡証書」作成などで費用が発生します。
抵当権抹消登記: 1万円〜2万円
ローン完済時の手続きです。
相続登記: 6万円〜10万円(+戸籍収集費用など)
相続人の数や物件数によって変動します。
住所変更登記: 1万円〜2万円
これに「登録免許税」が加算された金額が、請求総額となります。 「高い!」と思っても、実はその大半が税金だった、というケースはよくあります。

自分でやるのはアリ?ナシ?
最近は法務局のWebサイトにも申請書の書き方があり、自分で手続き(本人申請)しようとする方もいます。 住所変更や抵当権抹消のような単純な手続きであれば、自分でやるのもアリでしょう。
しかし、「売買」や「相続」に関しては、プロへの依頼を強くおすすめします。 もし書類に不備があって登記が通らないと、「代金を払ったのに名義が変わらない」という重大なトラブルに発展するからです。特に売買では、銀行や相手方が本人申請を認めてくれないケースがほとんどです。
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